家電の正しい捨て方、知っていますか?トラブルを避けて安全に処分する方法

片付け

「新しい冷蔵庫に買い替えたけど、古い方はどうすれば…?」

「壊れたドライヤー、燃えるゴミでいいのかな?」

家電は私たちの生活に欠かせないものですが、いざ処分となるとどうしていいか迷うことがよくあります。特に、法律で捨て方が定められている家電は、間違った方法で処分すると罰金やトラブルにつながることも。

今回は、そんな家電を安全に、そして確実に処分する方法を、より具体的な金額やデータを交えて詳しく解説します。

1. 「家電リサイクル法」対象の4品目を確認する

テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目は、**「家電リサイクル法」**という法律の対象品目です。この法律は2001年4月1日から施行されており、消費者がリサイクル料金を負担することで、メーカーが責任を持ってリサイクルする仕組みになっています。これらの家電は、粗大ゴミとして出すことができません。

ちなみに、家電リサイクル法によって、家電製品に含まれる貴重な資源のリサイクル率は年々向上しています。例えば、エアコンのリサイクル率は90%以上、テレビや冷蔵庫も80%以上に達しています。あなたが支払うリサイクル料金が、地球環境を守るための重要な一歩につながっているのです。処分するには、以下のいずれかの方法を選びます。

1. 新しい家電を購入するお店に引き取ってもらう

これが最も一般的で簡単な方法です。新しい家電を配送してもらう際に、古い家電を引き取ってもらえます。

手順:

  1. 1新しい家電を購入する際、古い家電の引き取りを申し込みます。
  2. お店が定めた**「リサイクル料金」と「収集運搬料金」**を支払います。
  3. 新しい家電の配送時に、古い家電をスタッフが引き取ってくれます。
    • 料金例(目安):
      • 冷蔵庫(170L以下): リサイクル料金 3,740円 + 収集運搬料金(お店によって異なる)
      • 冷蔵庫(171L以上): リサイクル料金 4,730円 + 収集運搬料金(お店によって異なる)テレビ(15型以下): リサイクル料金 1,320円 + 収集運搬料金(お店によって異なる)
      • テレビ(16型以上): リサイクル料金 2,420円 + 収集運搬料金(お店によって異なる) ※料金はメーカーやサイズによって異なります。必ず家電製品協会のウェブサイトで最新情報をご確認ください。

2. 以前購入したお店に引き取ってもらう

買い替えではなく、単純に処分したい場合は、以前購入したお店に引き取ってもらえます。

手順:

  1. 購入したお店に電話などで引き取りを申し込みます。
  2. 料金を支払い、引き取り日を調整します。
  • 料金: 上記と同様に、リサイクル料金と収集運搬料金がかかります。

3. 自治体の指定引取場所に持ち込む

自分で家電を運べる場合は、指定された場所に持ち込むことで、収集運搬料金を節約できます。

手順:

  1. 郵便局で**「家電リサイクル券」**を受け取り、品目の料金を支払います。
  2. 指定された引取場所(市町村が定めた場所)まで自分で運び込みます。
  • 料金: リサイクル料金のみの負担で済み、収集運搬料金がかかりません。

2. 小型家電の正しい捨て方ガイド

ドライヤー、電子レンジ、炊飯器、掃除機などの**「小型家電」は、2013年4月1日から施行された「小型家電リサイクル法」**の対象です。これらは自治体のルールに従って処分します。

1. 自治体の不燃ゴミや粗大ゴミに出す

多くの自治体では、小型家電を**「不燃ゴミ」や「粗大ゴミ」**として回収しています。

  • 不燃ゴミ: 多くの自治体で、一辺が30cm未満の小型家電は不燃ゴミとして捨てられます。料金はかかりません。
  • 粗大ゴミ: それ以上のサイズの家電は粗大ゴミとして扱われます。事前に申し込みが必要で、料金は数百円〜数千円程度です。

2. 小型家電リサイクルボックスを利用する

自治体によっては、公共施設や家電量販店などに小型家電リサイクルボックスが設置されています。

  • メリット: 無料で、好きな時に処分できます。
  • 注意点: ボックスの投入口に入るサイズの家電に限ります。

3. 無許可の不用品回収業者に注意!

「無料で回収します」とトラックで回っている業者や、インターネットの広告には注意が必要です。

  • 危険な理由: 高額な費用を請求されたり、不法投棄されたりするトラブルが後を絶ちません。これらの業者は**「一般廃棄物収集運搬業許可」を持っていない場合がほとんどです。不法投棄には5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金**が科せられることもあります。
  • 見極め方: 自治体のホームページなどで、許可を得ている業者リストを確認できます。許可がない業者には絶対に依頼しないようにしましょう。

まとめ:正しい方法で気持ちの良い「捨て活」を

家電の処分は、ルールが複雑で面倒に感じるかもしれません。しかし、正しい方法で処分することで、環境を守り、安全な社会を維持することにつながります。

あなたの小さな行動が、年間約65万トンにも及ぶ廃家電のリサイクルを支えています。まずは、処分したい家電が「家電リサイクル法」の対象かを確認し、それに合った方法を選びましょう。

家電を正しく手放して、スッキリと気持ちの良い「捨て活」を完了させましょう。

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