「スタッドレスタイヤに履き替えたけど、古いタイヤをどうやって捨てればいいの?」
「使わないタイヤがガレージにずっと置きっぱなし…」
車やバイクを持つ人にとって、タイヤの処分は避けて通れない問題です。タイヤは、普通のゴミとして捨てることができず、間違った方法で処分すると、環境への悪影響や法律違反につながることもあります。
今回は、そんな車のタイヤを安全かつ確実に処分する方法を、具体的な料金や法律を交えながら詳しく解説します。
1. なぜタイヤは普通に捨てられないの?
タイヤは、その複雑な構造と素材から、法律上**「適正処理困難物」**に指定されています。ゴム、化学繊維、スチールコードなど、複数の素材が組み合わされており、そのまま燃やすことができません。
そのため、タイヤは専門の業者によってリサイクルされる必要があります。日本自動車タイヤ協会(JATMA)によると、日本では年間約1億本もの使用済みタイヤが排出されていますが、その約9割が適切にリサイクルされています。
2. タイヤの正しい処分方法ガイド
方法1:ガソリンスタンドやカー用品店に依頼する
これが最も一般的で簡単な方法です。タイヤの交換や車の点検で利用する際に、古いタイヤの処分を依頼できます。
- メリット: 新しいタイヤへの交換と同時に処分できるので手間がかかりません。
- 料金: 処分費用として、タイヤ1本あたり250円〜500円程度が目安です。お店によって、交換工賃とは別に処分費用がかかる場合があるので、事前に確認しましょう。
方法2:専門のタイヤ販売店に依頼する
タイヤ専門店では、確実な方法で処分してもらえます。
- メリット: タイヤのプロが対応してくれるので安心です。古いホイールの処分も同時に相談できます。
- 料金: 処分費用として、タイヤ1本あたり200円〜600円程度が目安です
方法3:不用品回収業者に依頼する
タイヤ以外にも処分したいものがある場合は、不用品回収業者にまとめて依頼するのも一つの手です。
- メリット: 自宅まで回収に来てくれるので、重いタイヤを運ぶ手間が省けます。
- 注意点: 中には不適切な料金を請求する悪質な業者も存在します。自治体から**「一般廃棄物収集運搬業許可」**を受けているか、事前に確認しましょう。
3. DIYで捨てるのは絶対NG!
「自分でタイヤを解体して、燃えるゴミに出せば…」と考える方もいるかもしれませんが、これは絶対にやってはいけません。
- 法律違反: タイヤを不法投棄した場合、**「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」**により、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
- 危険性: タイヤを解体する作業は非常に困難で、スチールコードが飛び出すなど危険を伴います。
まとめ:正しい方法でスッキリ手放そう
タイヤの処分は、ルールを知らないと後々トラブルになる可能性があります。面倒に思えるかもしれませんが、安全で正しい方法で処分することが大切です。ガレージや物置のスペースを占めているタイヤを処分して、気持ちの良い「捨て活」を完了させましょう。
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